家の思い出と建て替え

私の家は一度建て替えを行っている。それも近年である。建て替え中は付近のマンションを借り、工事完了と共にまた戻ってきた。それ以外では今までに引っ越しをしたことが無いこともあって、私にとって「家」とは今も昔もここ以外思い当たらないし、建て替えによって以前の姿が無くなってしまったというよりは、バージョンアップした!という感じが強い。
というのも、一部分を、つまり庭にあった木であったり、門であったりを以前のまま使ってある為だ。私にとっての子供時代、生まれてからの長い間を過ごした姿が完全に失われるのは悲しいだろうからと、家族で決定した事柄だった。私だけでなく家族全員が思っていたことなのかもしれない
。庭の木や、庭石のいくつか、門といった、パッと目につく箇所を以前の家のものにすることによって、今でもなんとなく「あぁ、自分の家だなぁ…」という気がしてくる。それぞれに小さいころからの様々な思い出がある。場所がほぼ同じであるということも手伝っているのかもしれない。
家への思い出というものは何年も積み重なってきた大切なものであるということを私は家の建て替えによって思い知った。もし家を建て替える機会があれば、以前の家の一部分を継承することをお勧めしたい。